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ここでは、映画館運営に役立つ専門用語の解説と、映画上映の基礎知識、用語を覚えるための方法について解説します。
| 前売券 | 配給会社が発行している特別価格のチケット。特典としてグッズが付いているものも。主にコンビニやチケットぴあ等で販売しているが、作品によっては映画館でも前売券を販売していることもある。(現在はムビチケタイプの前売券が主流) |
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| ムビチケ | 前売券の一種。カード型や購入番号を使用するデジタル型などがあり、QRコードや購入番号を使用することで、映画館の券売機やインターネット上からも座席券との引き換えが可能な電子チケット。 |
| もぎり | チケットを切る作業を行う人のこと。「もぎる」は紙の映画鑑賞券の半券を切る動作のこと。(近年ではチケットの目視確認やQRコードでの入場等、チケットをもぎらないケースも増加) |
| 初日 | 新しい映画が始まる最初の日のこと。基本的には金曜日が初日となる場合が多い。(※金~木が映画館の1週間サイクルのため) |
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| 楽日(らくび) | 作品の公開終了日のこと。基本的には木曜日。初日の段階では、楽日は決まっていないことが多く、上映開始してからの動員によって楽日は決まっていく。 |
| 先行上映 | 本興行の公開に先駆けて行われる特別上映。通常、先行上映は初日1週間前、先々行上映は初日2週間前に行われる。 |
| 宣材 | 宣伝材料の略。ポスターやバナー、プレスシート、チラシ、画像データなどの総称。 |
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| ポスター | 映画を宣伝するための宣伝材料の一種。主なサイズは、B全(B1)・B2(半裁)・B倍(B0)など。 |
| チラシ | B5サイズの紙の宣伝材料。表面はポスターと同じ絵(キービジュアル)を採用し、裏面はあらすじになっていることが多い。縦デザインが一般的だが、まれに横デザインのものもある。 |
| バナー | ポリエステルや紙などの素材でできた、吊下げ式の大型ディスプレイ宣伝材料。 |
| スタンディ | 主に段ボールでできた大きな立て看板。背面にスタンドが付いているため、工具なしで簡単に設置・移動ができる。種類によっては来場者のフォトスポットとなるものも。 |
| ポディアム (ウィケット) | チケットを確認してお客様に入場のご案内をする場所。語源は英語の「演説台(podium)」から。 |
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| 幕間(インター ミッション) | 本来は作品と作品の間の休憩時間を指すが、劇場運営では“お客様の入場時間に流す映像”のことを幕間と呼ぶ。 |
| ホワイエ | ロビーから続く廊下の通称。ポディアム(ウィケット)を境に、チケットがなくても通行できる場所をロビー、チケットがないと入れないところをホワイエと呼んで区別している。各シアター前の通路や広場のこと。 |
| コンセッション | フードやドリンクを販売する飲食売店のこと。特にフードは上映開始前に注文が集中するため、スピーディに対応することが求められる。 |
| バックヤード | 従業員だけが使用する場所のこと。コンセッションの厨房をさす場合もある。 |
| トランシーバー (インカム) | 事務所やスタッフ間の連絡に使用する機材。装着している人全員に、会話が共有される。 |
| フラット | 縦横比1:1.85のスクリーンサイズ。正式名称は「アメリカン・ヴィスタ・サイズ」で、ヨーロッパを除く世界中の映画で使用されている規格。 |
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| スコープ | 正式名称は「シネマスコープ・サイズ(シネスコ)」。フラットよりも横長のスクリーンサイズが特徴。圧縮比2:1のアナモフィック・レンズをつけて撮影した映像を、上映時に再度フラットよりも横に長い(1:2.39)サイズに復元する。 |
| デジタルシネマ | フィルムを使わないデジタルシネマ上映方式。数百万の微細ミラーを利用してデジタル画像を作成するプロジェクション技術で、現在ほとんどの映画館で採用されている。 |
昔の映画館では、35mmフィルムを映写機にかけて上映するフィルム映写が行われていましたが、現在ではほとんどの劇場でデジタルシネマ方式が採用されています。
デジタルシネマ方式では、デジタルシネマパッケージ(DCP)で暗号化された映画データを、KDMという鍵(ファイル)で管理して映画館ごとに上映期間を決定して上映を許可する方式です。

デジタルシネマの場合、フィルム映写のような熟練技術は不要です。重いフィルム運搬や手作業での編集・分解作業もなくなり、映画館スタッフの作業負担は大幅に削減されています。上映は開始から終了まで自動制御で行われるため、上映中の時間を別の業務に割り当てて、運営を効率化することも可能になりました。PC操作に抵抗がなければ、研修で十分に身につく内容です。
一方で、映画館の社員に求められる知識やスキルも変化しています。デジタル上映に必須となるDCPやKDMの仕組みをはじめ、データやネットワーク管理、トラブルシューティングなどITの知識や対応力が求められています。
デジタルシネマ上映に関する知識や、劇場運営の専門用語を学ぶには、実際の現場とワードを結びつけることが効果的です。特に複雑な映写用語は、実際の映写室で先輩から説明を受けながら、実際の機材・システムと用語を一致させることで覚えやすくなります。
SUMMARY
映画館の劇場運営では、業務や部署ごとにさまざまな専門用語が使われています。初めのうちは聞き慣れない言葉もありますが、実務と結びつけて理解することで、スタッフ間の情報共有や業務の円滑化に役立ちます。専門用語は、現場での経験や先輩社員からの説明を通じて、徐々に身についていくものです。