当メディアは、株式会社松竹マルチプレックスシアターズをスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
映画館の仕事に挑戦したいと考えている人の中には、「立ち仕事やシフト勤務がきつそう」と不安になる人もいるかもしれません。
ここでは、映画館の正社員は本当にきついのか、当メディアの監修企業である松竹マルチプレックスシアターズの協力のもと、
実際に働く社員の声や社内アンケートのデータもあわせて解説します。
S.Nさん
映画館の正社員は、表立ってお客様と接する場面より、裏側で劇場全体を支えること、スタッフを育てることがメインの仕事です。業務メールが毎日大量に届き、内容も大事なことばかり。覚えることがとてつもなく多く、食らいつくのが精一杯でした。
入社してすぐ夏休みの繁忙期が来て、もみくちゃになっていた記憶しかありません。それでも、困った顔をしていると先輩がすぐに気づいて「ゆっくりで大丈夫だよ」と声をかけてくれて。その言葉がいつも心の支えです。
K.Mさん
上映作品は毎週入れ替わり、大型連休は混雑のピーク、劇場ごとに課題も変わります。一週間として同じことを繰り返す仕事ではありません。
正直、大変な場面はあります。ただ、やめたいと思ったことは一度もありません。むしろその変化を楽しみつつ、お客様のために何ができるかを考え続けるのが、この仕事の醍醐味だと感じています。
映画館の正社員は、お客様の接客をはじめとして、物販、飲食などの劇場運営、売上報告など、さまざまな業務に携わります。
多様なスキルが求められる中で、体力面や休暇の取りやすさ、接客対応などの側面から、きついと感じる理由を紐解きます。

映画館では、チケットカウンターや売店、フロアのご案内など、ほとんどの業務が立ち仕事であり、慣れないうちはつらいと感じる人もいるでしょう。また、早朝深夜の上映にも力を入れているシネコン(複合映画館)では、シフトによっては勤務日と休日の生活リズムを工夫していく必要もあります。
働き方は会社や劇場によって少しずつ整ってきています。会社や劇場によって差はありますが、希望や体調を考慮してシフトを調整しているケースもあります。スタッフ専用の休憩スペースを設けるなど、リフレッシュしやすい環境づくりに取り組んでいる劇場もあります。
土日祝日や大型連休、人気作品の公開直後は繁忙期であり、お客様が多く集中します。休日が忙しいのはエンターテインメント業界全般に言えることで、土日に休みたいと考える場合は早めに休暇申請するなどの計画性が求められます。
一方で、シフト制により休日は固定でないため、自分の予定に合わせて休暇の希望を出せます。平日の人出が少ないときに旅行やレジャーを楽しめるほか、法定の有給休暇も付与されます。取得のしやすさは職場の体制によるため、面接や見学の場で確認しておくと安心です。
SURVEY

映画館の仕事は、お客様のエンターテインメント体験を高めることができる、やりがいのある仕事です。上映中の機材トラブルや、お客様同士のマナーに関する対応、飲食や物販でのご意見・ご指摘など、万全を期していても予期できないトラブルが起こることがあり、お客様の体験を大切にしながら、落ち着いて対応することが求められます。
多くの映画館では、運営のマニュアルが整備されており、ケースに応じた接客方法が標準化されています。また、接客スキル向上のための研修プログラムが用意されており、従業員の成長をサポートする体制が整っている会社もあります。
SURVEY
映画館の正社員は、接客だけでなく、シフト管理や売上管理、在庫管理、スタッフの教育やマネジメントといった多岐にわたる業務を担います。 松竹マルチプレックスシアターズの社員アンケートでは、実際に働いてみて想像と違った点として「裏方業務の多さ」を挙げた人が52.6%にのぼりました。
多くの社員が、業務の幅広さに入社後に気づいたと答えています。業務内容によっては得意、不得意の差が大きい場合があり、それをきついと感じる人もいるようです。
一方、幅広い業務に携わることで、多様なスキルを身につけて総合的なマネジメント力を培うチャンスでもあります。事務や管理の仕事を通じて、自身の潜在的な能力を伸ばし、キャリアアップにつなげることも可能です。
映画館の正社員の仕事は、業務範囲の広さや体力面できつい印象を持たれることもありますが、実際にはチームで運営するため、状況に応じて役割分担しながら負荷を調整します。大手シネコンを中心に、安心して働けるよう組織全体でのサポート体制を整えている企業もあります。

映画館の営業は、あらかじめ決められた上映スケジュールに沿って運営されています。そのため、繁閑の予想がつきやすく業務の忙しさの程度や残業の有無を予測できます。勤務時間は明確なシフトで管理されていますので、繁忙期には人数を多めにシフトに組み込むことで業務の忙しさをみんなで分担できます。
映画の上映時間は決まっており、閉館後の締め作業や売上管理の手順もルーティン化されているため、トラブルがなければ定時で終わる日もあります。一方で、大型連休や春休みなどの繁忙期や、人気作品の上映に伴う人員状況によっては残業が発生する場合もあります。
映画館の仕事は未経験からスタートする人も多いため、研修や教育の体制が確立されています。研修内容は運営会社によりさまざまです。接客マナーの研修をはじめ、劇場運営の基礎知識や担当部門ごとのOJT、集合研修など、映画館で働く上で必要な知識・スキルを体系的に学ぶことができます。
企業によっては、アルバイトや契約社員から正社員へとステップアップするキャリアサポートの仕組みも用意されています。正社員登用の基準が明確であれば、仕事に対する目標が立てやすくなり、モチベーションアップにもつながりますし、将来のビジョンを描く上でも役立ちます。
S.Nさん
映画館の仕事は覚えることが多いと最初から覚悟していました。だからこそ、契約社員として学びながら自信をつけてから正社員に挑戦できる流れは、むしろありがたかったです。
不安なまま正社員でスタートするより、自分のペースで理解を深められる環境は大きなプラスだと思いました。
入社後の不安やきつさを乗り越えて活躍している先輩は、何を支えに働き続けているのでしょうか。
入社8年目の劇場マネージャー・A.Aさんに伺いました。
A.Aさん
「自分に合っているか」を知るうえで、実際に現場で働く社員の声は参考になります。
劇場マネージャーのA.Aさん、支配人のK.Mさん、長く映画館の社員として活躍するお二人の言葉をもとに整理しました。
「表立ってお客様と接する機会は、思っているより少ない仕事です。どちらかというと裏側で劇場を支えたり、スタッフを育成したりすることがメインになります。「誰かの役に立つこと」が好きな方に向いていると思います」(A.Aさん)
「アルバイトスタッフの育成がこの仕事の重要な柱のひとつです。人を育てることが好きで、コミュニケーション能力・協調性を大切にできる人は、自然と任される場面が増えていくと思います」(A.Aさん)
「上映作品は毎週入れ替わり、繁忙期の波もあります。一週間として同じことを繰り返す仕事ではないので、変化を楽しみながら最適な対応を考えられる人が向いていると思います」(K.Mさん)
「ロビーの演出、売店の企画、イベントの実施など、自分のアイデアが現場に反映される機会があります。何かしら工夫して取り組むのが好きなタイプの人は、やりがいを感じやすい環境です」(K.Mさん)
「映画が好きでこの業界に入る人は多いですが、自分の『好き』にとどまらず、どうすればより多くのお客様に映画を楽しんでもらえるかを考えられる人と、一緒に働きたいと思います」(A.Aさん)
映画館はシフト制のため、土日や大型連休は繁忙期となります。平日の休みを活用するライフスタイルが合うかどうか、面接や見学の際に確認しておくと安心です。
接客・管理・育成・売上管理など、業務の幅は広く、入社後に「覚えることが多い」と感じる場面もあります。ただし、その幅広さが総合的なマネジメント力を育てる土台にもなります。
SUMMARY
映画館の仕事は立ち仕事が多く、土日や人気作品の公開期間は多忙になります。それでも、お客様のエンターテインメント体験を創造できることが、この仕事の醍醐味です。
映画館の運営方針や労働環境は企業ごとに異なり、どこで働くかによって環境も変わります。研修プログラムを充実させたり、残業を減らすための取り組みを行ったりしている企業は、長期的に働きやすい環境とも言えます。映画館の正社員になりたいと考えている方は、ぜひこの点もチェックしてみてください。